この冬一番の寒さということで、自転車に乗っていると耳が寒い。高校まではこんな空気の中、坂道を駆け下りていたんだと思うと、それはそれですごかったなぁ(楽しかったなぁ)と、ふとそんな感覚が頭をよぎったりもする。今はというと、銀杏並木の続くキャンパス(残念ながらすでに燃えるような黄色の葉はほとんど落ちてしまったのだけれど)を走っているわけで、世の中どう転ぶか分からんなぁとも思う。

昨日久しぶりにゆりかもめの先頭車両に乗って、うつらうつら外の景色を見ていると、その滑らかに滑っていく感じが何とも心地よかった。ビルの谷間を抜けて海沿いを走り、橋を渡ってまたビルの谷間の中へ。都市博の会場として造られた台場の土地の代金はまだまだ回収できていないようだけれど、ゆりかもめの他にはない景色はなかなか良いものです。

目線が高くなる、というのは何か新しいものが見えるということで、それは普段見えない遠くのものであったり(冬の日の朝に見る富士山とか)、眼下を走る新幹線の背中であったり、発見も多い。停車駅から見えるガラス張りの箱(ビル)の中では、色んな人がミニチュアのようにも見えて、会議をしていたり、一服していたり、お茶をしていたりと、同じ時間の過ごし方も千差万別ということを思い知らされるもの。

もちろん、駅の出口ごとに新しい景色の見える地下鉄も好きなんだけど。