単刀直入に、今「楽器を弾く」ということに関してスランプです。

オーケストラの中で楽器を弾く以上は、そこに何十人という人がかかわっている訳で、その人たちとのつながりの重要性は言うまでもない。仲良しグループなら良いのかも知れないけれど、そうだったら逆に音楽に対して厳しくできるのか疑問だし、ある程度の緊張関係はあって然り、必要不可欠なものだと思う。よって、そこにストレスを感じる訳ではないのです。

むしろ非常に内面的なことで、昔は「こんな風に弾きたい」と思えば、そこに突き進んでいたのが、最近では「こんな風に弾きたい」と思うこと自体を疑問視するようになっているというか、疑問視することされることについての「恐怖心」のようなものを感じるようになっています。偉大長大な音楽に対しての畏怖はもちろん常にあるけれども、もっと近い恐怖心(のようなもの)。

オーケストラにおいて一番こうした感覚を強く持ちますが(おそらくそれは自分とオケ全体と指揮者との同じ音楽に対する「共感」が必要になるから)、実は案外それだけでもなく、室内楽で弾いている時でも、そしてさらに誰も聴いていない一人で弾くような時でも、多かれ少なかれ似たような感覚に陥ります。平たく言えば、自分の声を録音したテープを聴く時に味わう、あの苦い感じ。

聴くのは相変わらず好きだし(好みに偏りができてきたような気もするけど)、決して音楽と音にかかわることが嫌いになっているわけではない。それにストレスフリーで演奏することは、個人的には楽器を弾くこと自体がバネのようなもので、外的な圧力と内的な爆発の間でのバランスを取ることだと思うので、果たして良いことなのかどうかは大いに疑問。

今夜はちょっとがっつり食べて考えようかなぁ。