今日は大学時代の恩師にお誘いをいただいて、上野の奏楽堂までピアノの演奏会を聴いてきました。目の前を知り合いの芸大生が通り過ぎたのは秘密です。

東京音楽学校の講堂として建設された奏楽堂は、例えば廊下とか椅子とか、確かに古さ(由緒正しさ)は感じるのだけれど、良く響くホールで、なかなか気持ちのよいところでした。特に室内楽(しかもトリオとかカルテットとか)の演奏会にはちょうどいいんじゃないかなぁと思います。舞台後方のパイプオルガンも壮麗な印象で、なかなかよかった。

特に天井は(客席の上はドームのようになっていたんですが)、木彫りの飾りというか紋様が細かく美しく、小さいところに美を追求する日本の良さというか、奥ゆかしい印象を受けました。また、歴史を感じさせるシャンデリアもなかなか趣きがあってよい。滝廉太郎もここで演奏したのか、と思うと大分人としても心に響くものがあります。

今日の演奏会は、どちらかというと発表会だったのですが、どの方もよく練習されていて(自戒を込めて)、今日の本番に焦点を合わせて生き生きと演奏されている姿が好印象でした。やっぱり音楽は楽しむものだし、一音入魂というか、そんな気迫も伝わってきて幸せな時間が過ごせました。演奏者の皆さまには、心からの拍手を!

ひとつ感じたのは、間の取り方。演奏者は演奏に没頭するために、曲が始まる前や間においても、すこし焦りがち(はしょりがち)。じっくりとお客さんの視点からの間をとって、さらに大きく一呼吸おくくらいで、ようやくちょうどいいんじゃないかなと。

何曲も演奏された方もいたんですが、前の曲と次の曲の時間や空気や雰囲気はぜんぜん違うもの(新鮮な気持ちで臨むべきもの)でしょうから、そこでじっくり間があると嬉しかったなぁ。こういった部分は、自分が演奏するときも気をつけなきゃいけません。果たして次はいつやるんだろうか…。

そんなこんなの、風の心地よい午後でした。さぁー論文読まにゃー。