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湿気が気になる季節になると、自然とねじめ正一さんの「6月の蠅取り紙」を思い出します。教科書のお話の中でも、なかなか印象的な小説でした。(そして、最終的には単行本の「高円寺純情商店街」シリーズを読みきりました。気軽に読める、お薦めの書籍です)

さて、そんな梅雨の合間ではありますが、招待チケットをいただけたので、演奏会に行ってきました。場所は写真の、東京芸術劇場。オルガンが美しい印象的なホールです。今日は古いタイプのオルガンがこちらを向いておりました。指揮はアレクサンドル・ラザレフ、演奏は読売日本交響楽団。曲目はドヴォルザークの交響詩「真昼の魔女」、プロコフィエフの「ピーターと狼」、そしてメインにボロディンの交響曲第2番。

ドヴォルザークの交響詩は、アマチュアではなかなか取り上げない難曲(らしい)のですが、今日の演奏はよかった。やりたいなぁーと思いつつ、聞いておりました。そう思わせるのがプロの仕事なのかも知れませんが、実際に演奏してみると、どうしてなかなか難しい…当たり前か。

プロコフィエフの「ピーターと狼」は、CM等でもよく使われる作品ですが、ナレーション付きでの生演奏は初めてでした。こちらも好演。ナレーションも素晴らしく、非常に楽しく聴けました。いやはや、ナレーションも奥が深い。

メインのボロディン作曲、交響曲第2番はコアなファンが多い作品だと思いますが、ロシアンパワーというか、そのパワフルはリズムが楽しい。しかも今日のラザレフ氏は、僕が持っているCD以上にテンポを揺らしつつ、がっつり聴かせるという感じ。帰ったらまた聴いてみよう。

そんなこんなで結論から言うと、幸せな時間を過ごせましたということで。結局この記事は学校で書いているんですが、生活に緩急というか、こうした刺激があるのは楽しいこと。また機会を見つけて行きたいと思います。今度はオルガン付とかも聴きたいなぁ。