Vinum et musica laetificant cor.

「ワインと音楽は心を喜ばせる」―ラテン語の格言より。

帰京しました

今日のお昼に東京に戻ってきました。実はシルバーウィーク、今のこの時期だけということで大分に帰っていました。いろんな人に会っていろんな話をして、本当に楽しい一週間でした。あっという間というのはこういうことを言うのでしょう。特に宿を貸してくれた人、本当にありがとう!助かりました。300円で温泉に入れるのは、本当に素敵。

大分の街は、昔と変わらず(と言ってもせいぜい5年前くらいだけど)、時間がゆっくり流れていて、穏やかなところでした。竹町の商店街が若干寂しくなったのは否めないけれど、それでも昔からあるお店はそのままの場所にあって、まさかこの街で友達と飲むようになるなんて、高校時代には想像していませんでしたが…。当時はせいぜいコンビニでアイスか飲み物買うくらいだったし。

明野の街も、ショッピングセンターが大きくなったり空き地だった場所に家やマンションが建っていたりというのはあったものの、昔のままでした。ここを自転車で通っていたんだなぁーと思うと、やっぱり懐かしい。家の周りもほとんど変わっていませんでした。高校まではよく立ち寄っていた古本屋さんにも寄ると、全然前と変わらず、幾つか駄菓子まで買ってしまいましたとさ。

高校も耐震工事などあったせいで、校舎(特に中庭)の様子が少し変わっていたけど、大分での一番濃い3年間を過ごした場所はほとんどそのままでした。ふらーっと寄っただけなのに、「こんちわ!」と挨拶をしてくれる子もいたりして、相変わらず上高はよいところです。今の自分の方向性が少しずつ定まってきた時期でもあったし、毎日自転車で通った甲斐がありました。

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あくまで短い一週間、それでもしっかり充電できました。さぁー明日からまたアルバイト、そしていよいよ後期も開始。また朝から活動しなくては。

テスト終わりー

はい、夏学期のテストが終了しました!どうして夏休みの真ん中がテスト週間なのか、相変わらずこの大学は意味不明なところが多いです。しかも最終日に受けた試験の回答用紙が縦書きの論述って…人生初体験でした。法律学の回答ならともかく、政治学の回答で(カタカナ語とか独特の言い回しとかが多い中)、それが縦に並ぶのはものすごく違和感がありました。しかも回答用紙がA5サイズ?何でこんなに小さいのか!法学部の学生は何とも思わないのかなぁ…うーん。

さらに言えば、事前に問題を公表しているんだからレポートにすればいいのにーと思いつつ、試験時間にそれを書き写すという何とも非効率な時間の使い方!試験監督?の事務の人は、ルールにがんじがらめになっているような感じだったし、甚だ不快でありました。ボールペンを使用させるのも意味があるんだろうか…採点する人が書き換えないようにっていうのはあるだろうけど、名前も用紙に書いてあるし、そもそも採点する人=先生にしか回答は分からんし…。

早速今日からアルバイト再開。来週の旅行までがんばらねば。

9月になりました

さて、気がつけばまたブログの更新が滞っていました。気がつけば9月。

8月30日の演奏会、無事に終了いたしました。今回もまた多くの方にお世話になりまして、本当にありがとうございました。アンケートを見る限りでも非常に好評だったようで、運営に携わっていた者としては、とりあえずほっと一安心。打ち上げでは久しぶりにビールをがっつり飲んでしまいました。美味。

さて、今月は久しぶりに九州に戻ります!大学生の頃に福岡には行ったけれど、育った場所に戻るのは実は5年ぶり…?いろんなものが変わっていたり、それはそれで寂しいこともあるんだろうけれど、その空気を吸いに、会いたい人の顔を見に、たくさんは話をしに、自分なりの充電をしてこようと思います。

もちろん、その前にはテスト!明日も明後日もテストが続きます。がんばろっと。

ばなな、川の音、寝ること

ここ数日でよしもとばなな(吉本ばなな)を読み漁りました。どの話も―例えば名曲カップリングのさりげない名曲を見つけたようで―ぜいたくなものでした。読んだ順番に書きます。

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よしもとばなな 『ハゴロモ』 新潮文庫、2007年(第7刷)

よしもとばななの本で、初めて一冊一つのお話という本を読んだ。川というのは彼女の小説の中ではどれも非常に意味のあるもののように捉えられていて(『キッチン』に収録されているムーンライト・シャドウもそうですね)、今回のお話もすごく意味の深い、でもその深さが温かいように感じたお話でした。どこかできすぎているような気もするけれど、それでも普段食べているようなものがすごく美味しそうに感じられるのは、とても楽しい。

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吉本ばなな 『うたかた/サンクチュアリ』 新潮文庫、2008年(第7刷)

『キッチン』と同じく、カバーデザインは増子由美さん。このデザインがとても好きです。「うたかた」では、父親の奔放さとさりげないストイックさ、嵐(登場人物の名前です)のクールさと温かさがいいなぁーと思いつつ、「サンクチュアリ」では末尾の夜の散歩の部分にすごく共感。泣く、という行為は涙を流すだけではなくて、どこか気持ちの奥にあるものをもう一度見つめなおすこと、その重さに慣れるための、一種の途中経過なんじゃないだろうかと思います。登場人物それぞれの「泣く」は深い。

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吉本ばなな 『とかげ』 新潮文庫、2006年(第21刷)

短編集。一作目の「新婚さん」はそうか、なるほど、どこかで読んだ気がしたという小説(あとがきを読めば、その理由が分かります)。どのお話も、背後には肌寒いくらいの感情の揺れ動きがあるんだけれど、それが表面に出てくる時に、登場人物それぞれが何とかオブラートにつつんでみたり、時にそれが出てしまったり、短編集である、という以上に、いろいろな温度を感じた本でした。解説の片山洋次郎さんも書いていますが、どこを切っても「吉本ばなな」というのはお決まり。

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吉本ばなな 『白河夜船』 新潮文庫、2006年(第3刷)

今回、集中的に読んだ中で一番印象に残った一冊。特に表題作の「白河夜船」は良かった。ここでは《眠る》という行為がクローズアップされているけれども、どこか分かる気もするし、全然分からない気もする。個人的には、このお話の主人公とハゴロモの主人公は年が近いように思うんだけれど、その二人でも全然違うところへ行くことになる(詳しくは比較してみてね)。「あなた、分かるでしょう?」という時折出る詩的な文章も好きになりました。

少し古びて、整然として

本当はブログなんぞ書いている余裕はないのだけれど、何となく。

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昨日は月末の演奏会の初ソリスト合わせでした。ベートーベンのピアノ協奏曲は初めて聴いたし初めて演奏する曲だけれど、なんていい曲なんだろうと。演奏中だったのに、ずっと聴いていたいなぁと思って、何箇所か入りが乱れてしまった(ごめんなさい)。もちろん、ソリストの方が素晴らしかったというのもまた然り。皆様、30日はお誘い合わせの上、ご来場お待ちしております。

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他方で、最近は自分自身に納得のいかない演奏が多くて、イメージと、現実の肉体の動きと、出てくるはずの音と、その3者の関係がどこかぎくしゃくしているように感じることが多くて、昨日の練習中もずっとその感触がぬぐえないままだった。いい曲であればあるほど、その曲の持つ無限の世界観を自分の小さな技量が狭めてしまっているようで、どうしようもない気持ちになる。

大学に入る前から知っている友人と、練習後にご飯を食べていて、あれやこれやと忙しい中で、何か納得がいかんのよねという話になり、人からその言葉を聞いて「あー自分が考えていたことは、そうそう、こんなことだった」と改めて感じた。最も重要なのは、楽器をどう弾くか、よりもむしろ、楽器とどう向き合うか、ということであって、それが尚のこと難しいと常々思う。

今の自分が使っている楽器はドイツのもので、日本人の入賞者はこれまでまだいないようですが、毎年国際音楽コンクール(演奏だけでなく楽器製作も)が行われている田舎の街で生まれたもの。世界の果てまで響き渡るような派手な音ではないけれど、目の前の人の印象に残るような、ひそやかな暖かい音が好きで選んだ楽器。その可能性も活かしきれていないようで、もどかしい。

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最近、ふとした拍子に手をとって、よしもとばなな(吉本ばなな)を読んでいる。こちらの感想はまたの機会に。

メロスフィル第14回演奏会

…暑い!先日新橋を1時間くらい歩き回っていたら、若干くらくらしてきました。(でも新橋に好きなたこ焼きを発見してしまった!いつか必ず行こうと思います。)さて、月末の演奏会のご案内です。


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メロスフィルハーモニー 第14回演奏会

*日時: 2009年8月30日(日)、13時15分開場、14時開演
*場所: 晴海トリトンスクエア・第一生命ホール
*曲目: シューベルト/交響曲第7(8)番《未完成》
      メンデルスゾーン/演奏会用序曲《フィンガルの洞窟》
      ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第3番*
      ベートーヴェン/《レオノーレ》序曲第3番

*指揮: 中田延亮
*ピアノ独奏: 村田千佳*

*チケット: 全席自由(前売り)1500円(当日)2000円

その他、以下のウェブサイトもご覧ください(チケット予約可)。
http://orchestra.musicinfo.co.jp/~melos/


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シューベルトの未完成は、儚くも美しい名曲。メンデルスゾーンは幻想的な展開がまさにメンデルスゾーンらしい序曲。村田千佳さんをソリストにお迎えするベートーヴェンのピアノ協奏曲は、シンプルな形の中にベートーヴェンのパワーがみなぎる第1、第3楽章、また叙情的な第2楽章も大変魅力的な一作。そして紆余曲折を経て完成したレオノーレは、序曲とは思えない盛り沢山の内容、演奏効果にも一工夫がある作品です。

皆さま、お誘いあわせの上、ご来場お待ちしております。

フタコタマガワ、情報化社会

だいぶ更新が滞っておりました。これまでの更新が滞った時の傾向を見てみると、(1)余程楽しいことが続いている、(2)とりあえずブログを書く気力がない、(3)文章が思いつかない、(4)自発的に書く気がない、のどれかなのですが、今回は(2)でした。今月末の演奏会のためにあたふたしています。あたふてしていても仕事の効率が上がらないのは困ったものだ。

今日はちょっとした用事のために、久々に田園都市線に乗った。うむ。やっぱりこの電車は何かよい。今日は大手町から乗ったので最初から席に座って(しかも運よく急行が来た)、半蔵門線の間は本を読み、外に出てからはぽけーっと外を見ていました。すばらしきフタコタマガワ。田園都市線の改札は(改札の機械ではなくて場の雰囲気の話)やはりどこかオサレだと思う。

そういえば、先日の演奏会、アンケートなど見る暇がなかったな(直接コメントを下さった方も多く、ありがとうございました。)と思ってネットを徘徊していたら、何だか残念なものを見つけてしまった。あー、(見なかったからといって存在がなくなるわけじゃないが)見るんじゃなかった。明日もテンションを上げていかなきゃいけないのに久しぶりに失敗してしまった。

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ふとしたことで、NHKの全国学校音楽コンクールの映像(課題曲がアンジェラ・アキさんの「手紙」)を見ることがあり、思わず背筋がぞくっとなった。もちろん、この歌が好きというのもあるのだけれど、やっぱり声というもののパワーはすごい。音が溶ける感覚、気持ちいいに違いない。

さ、もう少しレポート書かねば。

楽しむ、ということ

日曜日は、オーケストラ・ミューズの第5回演奏会でした。お忙しい中ご来場いただいた皆さま、本当にありがとうございました。また、内輪ではありますが、演奏会のための尽力していただいた皆さまには、大変お世話になりました。深く御礼申し上げます。

今回の演奏会では、いろいろと考えることが多かった。何よりも曲目は大好きなチャイコフスキーのバイオリン協奏曲。バイオリンが楽しいなー、こんな演奏したいなーと欲が出てきた小学生の後半から中学生あたりの頃、この曲を聴いていたら涙が出た(確か演奏は五嶋みどり/ベルリンフィルだったように思います)。ソロパートも弾きたいけど、今思えば、オケってかっこいいなぁと思った最初の曲だったかも知れない。

というわけで、自分なりの思い入れはありつつ、それでも果たしてどうやって弾いたらよいものか分からないのが最近の自分だった。演奏会当日のリハーサルの後、本番まであと1時間くらい、という頃に、エキストラで演奏していただいたプロのチェリストの方に相談まで乗ってもらってしまった。ブログに書くとどこか歪んでしまいそうな気がするので、その内容は割愛。でも本当に、感謝感謝です。ありがとうございました。

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次は、ちょっとした室内楽の演奏会。ハイドンのバイオリン・デュオを演奏する予定…ですが、参考になるようなCDがなかなか見つからず困っています。どなたかご存知の方、情報求む。そして、月末にはメロスの演奏会。自分の中の一区切りをつけるべく、その締めくくりの演奏会です。ぜひとも万全の体制で望みたいもの。そのためには、まずは練習しなきゃいけません。未完成は、やはり珠玉の名作。

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いろんなところへ面接に行っていたアルバイトでしたが、ようやく決まりました。ということで、早速明日行ってきます。がんばってお金を貯めなければならぬ。新生活を向かえるために!そして何よりも勉強しなきゃ。忙しくなる分だけ、メリハリをつけて何事も取り組みたいものであります。

構成要素

演奏会も近いということで、久しぶりに音楽についてのトピックを書こうと思います。

今度のミューズで演奏するベートーベンの交響曲第2番、第1楽章の終盤が好きです。弦楽器の波(ffで「刻み」をしている部分)を乗り越えて、トランペット(古楽器の団体ではナチュラルトランペットで演奏している場合もあり)が響き渡る部分。前半部分ももちろん良いけれど、このトランペットの響きはまさしく「圧倒的」。トランペット以外では出せない音です。

ベートーベンの第2番の調性はニ長調。すでに前の日記にも書いたけれども、このニ長調は宗教的な賛美のようなシーンで多用される響きです。同じベートーベンの「第九」はニ短調だけれども、有名な《歓喜の歌》はニ長調。去年の夏に第九を演奏した時の記憶は鮮明に残っています(あの時は、合唱のすごさに鳥肌が立ってしまったし、演奏の終わりが名残惜しかった)。

オーケストラにはオーケストラにしか出せない音があり、それは単純に他の形態(例えば弦楽四重奏や木管五重奏や吹奏楽など)とは音楽の種類の違いであって、どれしも優劣を付けられるようなものでもない。ただ、少なくともオケという存在は、人類史上最大のアナログ(多くの楽器によって出される音楽はステレオ)音楽装置である、ということはまず間違いないと思う。

要はその中で、いかに構成要素たるか、オーケストラ・プレイヤーであるかということが問題。一糸乱れない、という様子はそれだけでも何か美的なものを感じるし、時には恐ろしさだって覚えるかも知れない。オーケストラの場合、それは聴覚を基準にしたもので(そのためにあえて弓の返しを不ぞろいにしたりするわけだけれど)、一糸乱れない音こそかっこいいと感じる。

一糸乱れないためにどう弾くか。ソロとは全く違うような気もする一方で、基本動作は全く同じ。結果としてオーケストラ・プレイヤーとしてどうするかというのはここに帰結するわけで、なるほど結局大学生の時から一向に悩みは解決されていないじゃないかと思うのです。ドイツ・カンマーフィルの演奏がyoutubeに上がっていて、それを見つつ、こんなことを考えておりました。

夏は考える

週末はただひたすら楽器を弾いていました。なぜなら来週が本番だから!

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今日は久しぶりに雨が降って気温もすっと下がり、久しぶりに見る大学の本部棟からの景色もどことなくぼんやりとしています。それにしても、外はなかなか湿気がひどい。天気もこれ以上にわるくならないといいんだけど、予報を見るとどうやら今後はさらに下り坂のようです。

去年の夏は「第九」の演奏会のために慌しくしていて、今年も夏には演奏会が立て続けに予定されています。どうも個人的に「夏」とは考える季節らしく、今年の夏も、そろそろ一区切りをつけようと思うことが。ひょっこり一年くらいしたら戻ってくるかも知れないし、それとも当分は距離を置いたままにしておくか知らん。

日曜は久しぶりに大学時代の先輩に囲まれた飲み会でした。考えることも、思うことも、ふと感じることも多く、よい時間を過ごせました。うかうかしてられない、というのは友人のブログ(コメント)からの一言ですが、そう、まさにそれ。うかうかしてられないのです。自分にできることをやらねば、そのための一区切り。

さぁー、これ以上天気が崩れる前に帰らなくちゃー。
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